長らく模型在庫の中で眠っていた海洋堂のソフトビニールキットです。制作のきっかけは操縦者の草間大作を完成させてこと。彼がいるのならその側にはやはりロボがいてほしいと思ったのです。ソフビキットは段取りさえしっかり踏めばサクサク組み上がります。とはいえそこが落とし穴でもあって「ここはもっと後にはめればよかった」などというミスも慣れてないとしてしまうもので、いろいろ反省の多い作品となってしまいました。組み上がると全高25cm大迫力の本キット。存在感満点なのですがモールドが少なく、かなり大味な印象。塗装で情報量を増やし、粗めのタッチで劇中のイメージに近づけました。
ネットの模型コンペ「酒餅」出品用として製作した作品です。
模型制作に関しては毎作何かしらのトライをするように心がけています。本作ではガラの悪いロボットを目指して制作。「戦闘メカザブングル」の世界は秩序が緩く、無法が横行しています。とかく力で物事が解決される世界。そのための腕っぷしの強い用心棒がブレーカー。ガバメントは主人公ジロン・アモスの親の仇のブレーカー、ティンプ・シャローンが操るイメージが圧倒的に強いです。今回はとにかくそこから離れるように心がけました。カラーリングはパープル。あまり彩度が高いと巨大感が出ない。さりとてパステルカラーっぽくなると凶悪そうでなくなるので色味にはかなり気を使いました。右手には頭の悪そうな即席武器。コクピット前の機銃座は人が入られるようにオフセットしました。ボディはポーズをつけやすいように上下で分割。あまり自分の作らないアプローチの作品で楽しく完成させられました。
設定では全高3.2mとなっていますが乗り込むタイプではデザインに合わせられないので割り切って普通に着込むパワードスーツとしました。最大サイズのオプション装備時で設定サイズとなる、と自分を納得させました。作品の大きさから逆算してスケールは1/15としました。
人が着込めるようにと考え、肩幅を縮め、腹を伸ばし、手足を短くしました。しかしそれだけだと
ヒロイックなデザインと解離していくばかりなので肩のラインや腰アーマーを高めに配し、足首を上底にするなど足が長く見えるよう工夫しました。
ハンドウェポンはあまりにしょぼいので流用パーツなどでデコレート。腰のアダプタから有線でエネルギーを供給されているようにしてみました。キットでは背中のミサイルは袈裟懸けに取り付けるようになっていますがちょっと寂しいのでバックパックを作り、側面に取りつけるようにしました。偵察用という設定なので反対側には複合探査ユニットを取り付けてみました。
ベースはスチレンボードとプラ板にて制作。石畳だけのつもりでしたがやや窮屈なのでマンホールを追加してみました。
当時、300円で売られていたニットーのキットですが、たっぷり堪能しました。
当時、100円で売られたキットです。今見てもシャープなモールド、流麗なアウトラインの良キットです。下面後方の足首がやや後ろに長く出過ぎているのでカット。ランディングギアは使わずパテで塞ぎました。分かってはいたのですが18m級の可変モビルスーツ フラッグと並べると驚くべき小ささ。小さく軽いので屋外で撮影しまくりました。
ニチモのピタバンシリーズキットです。手のひらサイズながらシャープなモールド、形状もよく特徴をとらえています。大きさを表現するために市街地のベースが付属するのですが、なんと国会議事堂近辺が精密に再現されています。WEB模型コンペ「手のコン」応募作なので台座にコンペのマークをあしらってみました。
リメイク叶った宇宙戦艦ヤマト2199はSF描写が緻密で見応えがあります。とくに惹かれたのがワープアウトのシーン。この手のシーンは入る時の描写は力が入っているのに出る時はぞんざいということが往々にしてあります。ところが本作はかっこいい演出がなされています。水面に物体を落とした際にできる周囲のしぶきだけがいきなり宇宙空間に広がった中からのワープアウト。しかも艦体表面に付着した氷のかけらを飛び散らせながらというのが幻想的ですらあります。このシーンを再現すべくメカコレクションのキットを選定。ただし、後部に行くほど青白く光り輝く演出がしたかったので、映画の前売り券とセットのコスモクリアバージョンを使用しました。剥がれ落ちる氷は顕微鏡で使うプレパラートのスライドガラスを砕いたものです。ヤマト自体に大きく手を加えていませんが、最後尾からの発光ギミック封入、艦体表面の凍った感じは瞬間接着剤の白化を意図的に付着させました。ワープアウトに揺らぐ宇宙は液体っぽくなるようUVレジンを流し込みました。泡立ちは固まった情景テクスチャーペイントを砕いてフェイクスイーツに使うクリーム(シリコン?)とミックスにしてプラ板で作った枠に盛り付けていきました。
Nonスケールの合体スラングルを大改修。製作コンセプトは設定画よりややリアル寄りに、プロポーションは太マッチョ+ちょいゴリマッチョ、といった塩梅を目指しました。プロポーションとの両立は無理と判断し変形は諦めました。その分、細部を詰めています。
とくにスケールに言及のない本キットですが、計ったところ1/48よりやや小ぶり。これを1
/48にサイズアップしつつバランスを取りました。デザイン上、脚が腰の横につくので股間幅が広く、肩 ブロックも胴体の横につくので肩幅も広い。それでいて変形することもあってボディ前後が薄く力強さにかける・・・。なかなか手強いですがその辺を念頭にトライ。ボディは前面の白・青のパーツのみをかみしものようなアーマーと解釈することで肩幅問題を突破しました。
縦に横にと基本的に大きくする方向で改修しています。
悩んダ末にキャタピラはHGUCのロト2機分4列を涙をのんで使用しました(泣)。元の膝パーツの可動をそのまま利用して折り畳めます。
共通フレームをタイプ別に運用・ライフポッドを兼ねたコクピットブロック・3機を1ユニットとして運用するetc。ドラグナーというメカニックはかなり野心的なディテールやシステムが散見しているSF的に魅力のあるロボットだと思います。
しかし、劇中それらが完全にいかされたとは言えないのが残念でなりません。
このD3などはその最たるもので、これ単体ではかっこ悪いメカになってしまうと思います。
何しろ頭がレドーム!これが機能的、と思えるわたしなどはイカしたデザインと思うわけです。キットは贅沢を言わなければ概ね完成度の高い、と言えるだけの完成度では無いでしょうか。
伝説のパチモン系作品「ザ・アニメージ」そのPART IIに登場するライバルの僚機、それがダガード!何しろ大ガンダムブーム時代のパチものキット。なかなか手強かったです(笑)。
基本スタンスは「基本的に全身キットのパーツを使用する」です。そのうえで各部をいじってます。が、何しろ元になる作品があるような無いような状態ですのでどこまで手をいれていれていくのか、ということに関しては悩みっぱなしでした。